■トランスレーションズ展

■ディレクター:ドミニク・チェン
■2121デザインサイト,2020.10.16-2021.3.7
■・・翻訳展? ヒトは勿論、動物や植物まで対象を広げ「関係の橋渡し」としてのトランスレーターを紹介している展示会のようね。
先ずは、聴覚や視覚障がい、あるいは失読症等々の人が世界とコミュニケーションを取る手助けをする変換器が並べられている。 例えば蝉の鳴き声を振動に置換し聴覚障がい者に蝉時雨を現実世界で体験してもらうとか・・。
ヒトと動物や植物では、例えば鮫が好みの科学物質を介入させ鮫と対話する、発酵食品の微生物にセンサーを取り付け発酵状況を知る、植物の気功の開閉を読唇術や人工知能を用いて植物の言葉を読み取る。 等々・・。
しかし似たようなものはどこかで見聞きしていた記憶があるわね。 トランスレーション研究は爆発的に広がっているからよく出会うのよ。 面白かったのは「見えないスポーツ図鑑」。 アスリートの体感を追体験できるの。 例えばフェンシングは剣の代わりに文字の形をした破片で、柔道では柔道着の替わりに手拭を、野球のバッターは紐の動きで球を打つ追体験する。 ・・うーん、上手く言えないから会場で見て頂戴。
コミュニケーション手段としてのトランスレータをどう考えどう作るか?に絞った展示だったが、ヒトの複雑な気持ちを表現する「モヤモヤルーム」をみても、その先にあるコミュニケーションに行き着くには時間がかかりそう。