■スーパークローン文化財展  ■日産アートアワード2020

□スーパークローン文化財展
■制作:東京芸術大学ほか
■そごう美術館,2020.8.1-31
■日本に近づいてくる展示順序がいいですね。 アフガニスタンから始まりウズベキスタン、タジキスタンそしてキジル、敦煌、高句麗、バガンと来ます。 日本に入って醍醐寺、法隆寺で終わりになる。 遥かシルクロードの旅をしてきた気分です。 おまけに「謎解きゴッホと文化財展」の予告もある。
クローンも制作直後の姿には遡れない。 起点として現時点の本物と同じ姿のクローンを造ると言うことです。 次に時間と空間をどこまで遡り再現するのか? このあたりがよく分からない。 文化財の多くは本物を見ることは不可能に近い。 素人からみるとクローンを本物にしてもまったく違和感がない。 制作中のビデオ映像、特に法隆寺釈迦三尊像再現工程、はクローン技術・技能の高さを教えてくれます。
ゴッホが4枚ほど展示されていたが「自画像」は感動しました。 もちろんクローンですが。 本物を並べられても分からないでしょう。 弱りましたね。 本物とは何か?
□日産アートアワード2020
■作家:風間サチコ,三原聡一郎,土屋信子,和田永,潘逸舟
■ニッサン.パビリオン,2020.8.1-9.22
■そごう美術館を出て・・、日産グローバル本社内を通り、富士ゼロックスを横切ると日産パビリオンが見えてきます。 結構混んでいます。 この一角で美術展を開催しているが、ここだけはガラガラです。 地味だからでしょう。 5人の作品はどれも一癖あります。 配られた解説を読むと想像が膨らみます。 電化製品を楽器にして演奏する作品は楽しかった。
次にパビリオン内をみて回りました。 シアターではカーレースに参加したり大坂なおみとテニスができます。 新車「アリア」の試乗もできる。 車の未来のイメージを幾つかの空間に作っています。 美術展よりこちらの方が楽しかったですね。 帰りの本社ショールームで新車「キックス」にも触ってきました。
車は社会・経済への裾野が広いため革命的な飛躍ができない。 パビリオンも現在の車をそのまま生かした未来社会を描いている。 例えば自動運転は現システムの延長です。 狭い日本では道路を少なくしていく方法も考えてもらいたいですね。