■近代日本画の華、ローマ開催日本美術展覧会を中心に

■大倉集古館,2020.8.1-9.2

■1930年ローマ開催の「日本美術展覧会」に出品した20点弱と関連作品で飾られている。 当時の団長は横山大観。 大観の「ローマ展ポスター」の威勢の良さが目立つ。 もちろん富士に太陽だ。 「ローマ展図録」も貫禄十分。 ムッソリーニも観に来たらしい。 比べて玉堂の風景、清方の人物、関雪の動物がいかにも長閑に感じる。 ムッソリーニの感想を聞きたいところだ。

リニューアル後の館は初めてだ。 館とホテルの間には無機質な池が造られている。 以前は心落ち着く庭があったことを記憶している。 今や雑草1本生えていない。 近頃の東京は逃げ隠れする場所がどんどん消えている。

*館サイト、https://www.shukokan.org/exhibition/