■石川直樹、この星の光の地図を写す  ■木版画の魅力  ■大和美緒

■東京オペラシティアートギャラリー,2019.1.12-3.24
□石川直樹,この星の光の地図を写す
■会場に入った途端、目もくらむ太陽の輝き、真っ青な空?、凍薄の空気?、新雪の冷たさ・・、アラスカのデナリ、南極・南米最高峰の山々が忽然と迫ってきた。 ギャラリーの床・壁・天井白一色の雪景色が素晴らしい。
グリーンランド、イルリサットの雪に埋もれた墓地や街並みをみて石川直樹をやっと思い出してきた。 触覚的な「Mt.Fuji」も記憶にあった。
しかし初めて見る作品も多い。 それはポリネシアとミクロネシアそして日本の海だ。 日本では奄美、沖縄、台湾へ、そして北海道、サハリンへ。 「まれびと」から時間をも遡る。 ギャラリーは再び目も眩む白の世界「K2」で終わる。
付録「石川直樹の部屋」は楽しい。 彼の愛読書、遠征で使用した装備品などが置いてある。 石川直樹の全体像を初めて知ることができた。 それより世界の最高峰に登ってきたような気分を持てたのが最高である。 
*館サイト、https://www.operacity.jp/ag/exh217/
□木版画の魅力
■これだけの木版画をみるのは久しぶりである。 磯見輝夫の力強い作品群に先ずは圧倒される。 河内成幸のNYでパリで鶏がバタバタしている3枚は口元が緩む。 川瀬巴水「東京二十景」と黒崎彰「近江八景の内」の比較ができたのが今日一番の拾い物。 女性作家では坂本恭子と佐竹邦子の作品が気に入る。
*館サイト、https://www.operacity.jp/ag/exh218.php
□大和美緒
■地図を描いているのか?と一瞬近づいてしまった。 現代点描画である。 デジタル時代の落とし子登場!
*館サイト、https://www.operacity.jp/ag/exh219.php