■奇想の系譜展-江戸絵画ミラクルワールドー

■東京都美術館,2019.2.9-4.7
■美術史家辻惟雄著「奇想の系譜」に沿った展示会である。 会場は結構混んでいる。 でも作品が大きいから流れが良い。 先ずは伊藤若冲。 傑作が並んでいるので興奮する。 紫陽花の花弁も見事だ。 若冲の動植物はDNAまで躍動しているのが分かる。 次に曽我蕭白。 「群山図屏風」は後期出展で見ることができない。 展示品は前期と後期がほぼ入れ替わる。 損と得をした気分だ。 そして長澤芦雪。 やはり猿が一番。 岩佐又兵衛は重要文化財級が並ぶ。 だが絵巻物を含め小さい作品は飛ばす。 今日は観る時のリズムを大事にしたい。 やはり狩野派が登場すると満足度が上がる。 金碧障屏画の折れ折れの梅花を前にするとリッチな気分に浸れる。 白隠慧鶴は作品情報量が少ないので時間をかけずに鑑賞する。 そして琳派鈴木基一。 「夏秋渓流図屏風」はなぜ日本美術の教科書に載るのか?が本物を目の前にすると分かる。 歌川国芳はざっと流す。 混んではいたが最後までリズムを崩さす観ることができた。
*館サイト、https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_kisounokeifu.html