■野生展、飼いならされない感覚と思考

■ディレクター:中沢新一
■2121デザインサイト,2017.10.20-18.2.4
■「野生の領域に触れることができなければ、どんな分野でも新しい発見や創造は不可能だ」とディレクター中沢新一が野性の狼のように吠えている。 でも会場は野性的とは裏腹に細かすぎるわね。 南方熊楠の小さい文字が充満しているせいかしら? よくみる土器や人形は集中力や想像力がないと野性の発見が難しい。 キティやケロコロの「かわいい」をその一つに入れたのは初めてかも。 抽象的可愛らしさは「自然と文化の中間つまりどのカテゴリーにも属さない魅力がある」のは確かだけど広げ過ぎにもみえる。 中沢新一の感度が良すぎるんじゃない? 巫女のようにならないと展示されているモノが踊り出さない。 唯一「丸石」を見たとき想像力が働きだしたことは確か。 球体のパワーだわ。 1階ショップに関係図書があったけど、この中で「カイエ・ソバージュ」(全5冊)の面白かった記憶が今でも強く残っている。  この記憶が展示会に伝わっていかない。
*美術館、http://www.2121designsight.jp/program/wild/
■ロエベ「インターナショナルクラフトプライズ」
■ギャラリー3,2017.11.17-30
*ロエベサイト、http://www.loewe.com/jap/ja/home