■安藤忠雄展-挑戦-  ■安藤忠雄21_21の現場悪戦苦闘

■安藤忠雄展-挑戦-
■国立新美術館,2017.9.27-12.18
■リングのグレート安藤のように力の入った展示会だわ。 実際のリングは勿論見てないけど。 1960年代前半の世界放浪とスケッチブックは安藤忠雄の原点が詰まっている。 彼はシベリア鉄道でヨーロッパへ、マルセイユから船旅でアフリカ経由、ボンベイから鉄道でインド横断そして日本への帰還は旅行好きならグウの音も出ない最高の行程かもよ。 その時のスケッチブックがまた素晴らしい。 話は飛ぶけど愛犬の名前ル・コルビュジエは長すぎる。 普通はコルとかコルビーでしょ。 でも尊敬のコルビュジエだからね。
安藤は自ら建築した住宅を「使いにくい」「住みにくい」とクライアントに言っているの。 あのコンクリートの塊は日本の風土には合わないし住みたいとも思わない。 住人も苦労しているようね。 でも小さな公共施設、例えば内はドラマチックに外は質素な教会などは彼の特長を十分に活かしている。 特に宗教は合うのかもしれない。 地下へ降りていく作品が多いからよ。 真言宗本福寺水御堂や真駒内滝野霊園頭大仏、また水を使った森の教会も印象に残る。 公共物でも美術館はイマイチね。 水とガラスで展示作品が鑑賞しづらいんじゃないかしら? 終章の「育てる」で安藤が多くの木々を植えているのはコンクリートの功罪から逃げたいのかもしれない。
*国立新美術館開館10周年展
*展示会サイト、http://www.tadao-ando.com/exhibition2017/
■安藤忠雄21_21の現場悪戦苦闘
■21_21デザインサイト,2017.10.7-28
■この美術館での展示会は三宅一生とのコラボの面白さがある。 そして企画展ごとにディレクターの顔が見えるのも楽しい。
建物は安藤忠雄作だと一目でわかる。 コンクリートと地下の組み合わせ、そして居心地の悪さでね。 あの狭い階段を下りていく時の息苦しさ、地下ホールの無機質さ、場内の動線の無さ、帰りに通るコンクリートトンネルの暗さ、・・。 何に悪戦苦闘をしているの? 二つの展示会を観ても分かったようで分からない。
*館サイト、http://www.2121designsight.jp/program/ando2017/
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