■中村一美展

■国立新美術館、2014.3.19-5.19
「Y形」から横尾忠則の「Y字路」を連想してしまった。 Yは画家にとっては特殊な記号なのか? Yから「斜行グリッド」への流れはわかるが、「C型」はこの流れには無い。 次の連鎖-破房への序章なのでは?
この連鎖-破房から破庵あたりが一番の円熟期とみた。 ヒトの生から死までが社会に拡張されていく精神性がみえる。 しかし次の鳥シリーズには混乱してしまう。 方向を見失ってしまったようだ。
そして終章の「聖」はなんといってよいのか言葉に詰まる。 仏教が純化を目指す為、再びインドへ逆戻りしている途中の作品にみえてしまったが・・。
観終わって荒川修作を思い出してしまった。 作品は正反対だが二人は似たようなことを考えていたのかもしれない。