■保田井智之、長円の夜

■東京オペラシティアートギャラリ、2011.7.16-10.2
www.operacity.jp/ag/exh133.php
■ブロンズと木々の組み合わせの人物像が多い。 木や金属の錆のような汚れ、塗り残しの白色が彫刻の表面を複雑にしている。 この複雑さが絡みあって言葉が聞こえてくるの。 作品の人物が小声でセリフを喋っているように聞こえるのよ。
周囲の空気は微妙に振動している。 静寂さのある舞台を観ているような感覚に陥るの。 「仮の宿」「見つめる人」「ネガ・チャイルド」「アイム・フロム・ザ・クラッド」。 静かな役者たち。 このような役者の芝居を劇場でも観たいという気持ちが湧き出てくる作品群よ。