■鬼海弘雄写真展

■東京都写真美術館、2011.8.13-10.2
http://syabi.com/upload/3/1384/2011_006_b_1.pdf
■多くの人物像は演出家から指示された同じような表情をしている。
それは現代口語演劇からセリフを取ってしまった役者のようだ。
はたして、作品をみていると聞き取れないくらいのボソボソしたセリフが聞こえてくるようだ。
しばらくすると、ただ日常を淡々と生活している人間の存在感がじわりとやってくる。
5年後に会った労働者や2年後の清掃員のポートレイトがあるが、再び会えるなど不可能である。
鬼海は計算し尽くしている芝居の演出家のようだ。