■三代徳田八十吉展、煌めく色彩の世界

■そごう美術館,2011.1.2-2.13
■「古九谷は嫌いだ!」と若い時の三代目徳田八重吉の言葉がでていたが作品を見てもそれがわかる。 三代目は芸術的センスが無い。 彼は職人であり仕事師だ。 そして色に全力を投じた。 しかし形は無残だ。
彼は1980年代にロケットを手に入れて、1990年代にそれに乗り込み打ち上げた。 地球を回る人工衛星から地球を、宇宙を見た色がこれだ! 黄色は太陽の色、紺は宇宙の果ての色。 中間色は海、砂漠、熱帯雨林、オーロラ、雷、・・。
亡くなる5年前から形が決まってきた。 深厚耀彩十八稜壺(2004年)、十二稜壺(2006年)、碧明耀彩曲文壺(2006年)、多面壺(2008年)。 作品名に形が入ったこれらは三代目の到達作品である。
三代徳田八十吉の色は地球系色である。 そして太陽系色の中心はなんといってもインターナショナル・クライン・ブルーであろう。 残念ながら銀河系色はまだ見たことが無い。 展示会場を後にした時は素晴らしい宇宙を飛び回ってきたような感じだった。
*館サイト、https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/11/0102_tokuda/