■ピカソmeetsポール・スミス、遊び心の冒険へ
■作家:パブロ・ピカソ,ポール・スミス
■国立新美術館,2026.6.10-9.21
■英国人デザイナー、ポール・スミスが会場レイアウトを手がけた展示会だという。 かつて私も彼の鞄を使っていた。 黒を基調に、わずかに紫が差し色として入った控えめなデザインで、仕事にも使える上品な遊び心があった。 彼の服飾が「ひねりのあるクラシック」と評されるのは、今日の副題にある「遊び心」と深く通じている。
会場は十六の部屋で構成されており、その多くはポール・スミスらしい<捻り>が効いている。 時にその捻りが効きすぎて、ピカソそのものを見失いそうになる部屋すらある。 しかし、そのズレこそが面白い。 ピカソの遊び心と、スミスの遊び心が、時には競い合い、時には共鳴し合い、思わぬ視点を生み出していた。
この二人を組み合わせるという発想は、いったい誰が思いついたのだろう。 ピカソを<展示する>のではなく、ピカソと<遊ぶ>ための空間をつくり上げた企画展だった。