■印象派、モネからアメリカへ ■和食、日本の自然・人々の知恵

□印象派,モネからアメリカへ
■東京都美術館,2024.1.27-4.7
■ウスターと言えばソースや劇団名を思い浮かべるが美術館は初めてです。 隣のボストン美術館と違い知名度は低いですね。 でも何が出るか?ウキウキしながら上野へ・・。
・・フランスや日本の画家も入り混じるのでアメリカが目立たない。 クロード・モネの「睡蓮」(1908年)が気に入りました。 水面が春空の色で輝いている。 深みある水面が多い「睡蓮」の中では晴れやかな感じがするからです。
アメリカでは本展の中心人物F・C・ハッサムが、また印象派からは少し離れたJ・S・サージェントが網膜に残りました。
アメリカ印象派はどちらかというと地味ですね。 ハドソン・リバー派の色調主義(トーナリズム)のある淡い色彩が覆っている。 最終章「まだ見ぬ景色を求めて」でポール・シニャック「ゴルフ・ジュアン」(1896年)、ジョルジュ・ブラック「オリーヴの木々」(1907年)の目が覚める色彩を前にして、アメリカ印象派の辿った生涯が朧気ながら見えた気がします。 南北戦争の傷跡が一生付きまとったのではないでしょうか?
*ウスター美術館所蔵展
□和食,日本の自然・人々の知恵
■国立科学博物館,2023.10.28-24.2.25
■次に科学博物館へ・・。 「和食」展は去年観る予定が今日になってしまった。 食のことが一杯で、これは楽しい! 穀物と野菜、魚介類と海藻類が中心です。 口に入れる時は加工されていて個体像がみえない。 本物そっくりのレプリカでも、自然に生息している姿をみて感動しました。 
後半では卑弥呼や長屋王から始まり、織田信長が徳川家康をもてなした膳、江戸庶民の屋台、天皇晩餐会そして昭和時代の食卓をみて日本風土の広がりが分かります。 卑弥呼や長屋王の食卓は今でも涎がでてくる、ただし味付けは塩などで単純ですが、ダイナミックナな自然の力が迫ってきます。 最後には現代に通ずるカレーやラーメンも登場する。 特にキノコ類、海藻類や貝類の充実が和食の深さですね。 加えて発酵と旨味ですか。 和食最高ですが、環境問題もあり安泰としてはいられない。