■それぞれの闘い、春陽会誕生100年

■東京ステーションギャラリー,2023.9.16-11.12
■なぜタイトルが<闘い>なのか?観ていて分かりました。 それは春陽会が「画家のための自由な団体」だからです。 岸田劉生の影響力が強くなり梅原龍三郎が1925年に脱会、欧州帰りの画家と意見が合わず1933年に多くが脱会とある。 やはり<自由>なことから画家たちの意見が違う、活動がバラバラ等々の為でしょう。 長谷川潔、駒井哲郎などの版画家も入会している。 美術ジャンルが広い。 闘わなければ自由を獲得できない(?)
会場の円形特設室には岸田劉生と木村荘八が展示されていましたね。 特に永井荷風「墨東奇譚」は傑作です。 山本鼎の2枚「独鈷山麓秋意」「浅間山秋の朝」の深陽乾燥冷気赤茶風景が気に入りました。 ところでアントニー・レーモンドの登場には驚きです。 会員に建築好きの画家でもいたのでしょうか? そして岡鹿之助で締めています。 5枚くらいあったがまとめて観ることができて嬉しい。 今年4月開催の第100回春陽展は見落してしまった。 行っていれば春陽会の歴史が現代と繋がったかもしれません。