■アンドレ・レオン・タリー、美学の追求者

■監督:ケイト・ノヴァック,製作:アンドリュー・ロッシ,出演:アナ・ウィンター,マーク・ジェイコブス,イヴ・サンローラン他
■アマゾン・配信(アメリカ,2017年作)
■アンドレ・レオン・タリーとは何者か? 30分ほど観ていても分からない。 はじめはデザイナーかと思ったが・・。 スタイリストとは何か? これが分からなかったからです。
彼はD・ブリーランドの助手として美術館で働きだす。 ブリーランドに祖母の面影をみたからです。 彼は米国南部で生まれ育った。 そこで祖母から親しみのある厳格で自制心を持つ育て方を受けた。 「日曜日の教会はファッションショーのようだった」。 彼は懐かしく回想している。
そしてWWD紙パリ支局に移る。 アンディー・ウォーホルの電話番もしている。 最後にヴォーグの編集に携わりパリ・ファッションショーで影響力を増していく。 彼の職業は雑誌記者と言ってよい。 でも彼の記事は読んだことが無い。 これも彼が何者かが分からなかった理由です。 
H・クリントンが大統領選に敗れた時の彼のショックは大きかった。 今も続く黒人差別を生き抜いているからでしょう。 フロントロウにアナ・ウィンターを(写真等で)よく見ていたがその横にアンドレがいたとは驚きです。 彼にとってスタイリストとは自分らしく生きると同義語だったはずです。