■ライフ・イズ・カラフル!未来をデザインする男ピエール・カルダン

■監督:P・デヴィッド・エバーソール,トッド・ヒューズ,出演:ピエール・カルダン,ジャン=ポール・ゴルチエ,シャロン・ストーン他
■WEB配信,(アメリカ・フランス,2019年作)
■ピエール・カルダンが持つ違和感の答えをみつけた。 師匠ディオールから離れた新未来派のようなデザイン、どこかパゾリーニ監督に似ている容姿や性格、そう、彼の身体には20世紀イタリアが染みついていたのだ。 オートクチュールからプレタポルテへ、メンズへ、家具へ、貴金属へ、パリから飛び出ることができたのはイタリアの力だと思う。 作品が冷たい印象を与えないのはイタリアの情熱だと思う。
カルダンは子供の時から演劇に憧れていたらしい。 コクトーやマレーとの付き合い、モローとの同棲、劇場や映画館の開設、・・こうなると支離滅裂だが。 そして当時の映画、たとえばヌーベルバーグでさえ今から振り返ると彼の影響があったことを感じる。
このドキュメンタリーはなんと!カルダン自身が登場しフィルムが進んでいく。 既に98歳だがしっかりしている(昨年末に亡くなってしまったが)。 さすが!「未来をデザインする男」だ。