■カルティエ、時の結晶

■会場構成:杉本博司,榊田倫之
■国立新美術館,2019.10.2-12.16
■170年のカルティエ史で培ってきた設計思想や作成技法などを織り交ぜた体系的な展示になっている。 実はカルティエはよく知らない。 パンテールとトゥッティフルッティならそれだと分かる。 「色と素材の変容」「フォルムとデザイン」「世界への好奇心」の3章で概要が把握できる。 メゾンのキーマンはルイ・カルティエだったらしい。 好奇心とあるが彼の行動を指している。 また彼のヴンダーカンマーである「好奇心の部屋」で別章を割いている。 
しかし黒で統一している会場は暗い。 段差もあり危ない。 通路も迷ってしまった。 ケースの中の作品は一方向からしか見ることができない。 近づいてしまうので混雑時は大変だろう。 スマートフォン型音声案内が配布されていたので借りてみた。 章ごとに解説があるので煩く感じる。 慣れないと鑑賞の妨げにもなる。
帰宅してカルティエのHPに初めてアクセスした。 紹介映像「オディセ・ドゥ・カルティエ」はルイとジャックのカルティエ兄弟、パンテールのジャンヌ・トゥーサンなどが登場し今日の展示会を埋める内容だ。 カルティエとイギリスやロシア、イスラムの関係も入っている。
さて、これからはブティックへ行った時、これはカルティエだ!と直ぐに分かるだろうか? ・・分かるかな?? ・・ゥゥ!
*館サイト、https://www.nact.jp/exhibition_special/2019/cartier2019/
*「カルティエ・クリエイション-めぐり逢う美の記憶」(東京国立博物館.表慶館,2009年)