■AMBIENTー深沢直人がデザインする生活の周囲展-

■汐留ミユージアム,2017.7.8-10.1
■深沢直人がデザインした家具や電気製品、食器はその周りに「いい雰囲気を醸し出す」力がある。 だから奇を衒わないデザインが多い。 これが「究極の普通」つまり「スーパー・ノーマル」ということになるのね。
彼は落ち込んだ時に高浜虚子「俳句への道」からヒントを得たらしい。 そこにある「客観写生」は身体も思考も自然としての対象に含めてしまう見方かしら?
彼が火鉢のような模型にあたる姿は絵になっていた。 絵になることは道具と人の関係が良好と言える。 お互いが自然体で接しているということ。 天井から下がっている丸い電灯も同じよ。 月が浮かんでいるようだわ。 これこそスーパー・ノーマルね。 そして壁掛式CDプレーヤーの紐を引っ張るのも楽しいわね。 これがボタンスイッチだと絵にならない。 「生活の周囲」は絵になるかどうかで決まりね。 でも個室のような会場には周囲が無かった。 生活の周囲は想像してくれと言うことね。  
*館サイト、https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/17/170708/index.html