■クラーナハ、500年後の誘惑

■国立西洋美術館,2016.10.1-2017.1.15
■クラーナハの版画をみるのは初めてです。 デューラーと並んでも見劣りしません。 実業家だったことも知らなかった。 作品の「作成の速さ」と「量の多さ」からも時代の流れを捕らえていたことがわかります。 肖像画は線が細いので今で言えば写真の代わりでしょう。 宗教改革で宗教画の需要が減少したのでエロチズムな神話に活路を見出したのは面白い。 独特な官能美はいつ見ても飽きないですね。 当時のオナニー用だと聞いたことがあります。 宗教画に対するアンビバレンスの極致でしょう。 でも似た者同士かもしれない。 目も体も喜ぶ展示会でした。
*展示会サイト、http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016cranach.html