■柴田是真の漆工・漆絵・絵画

根津美術館、2012.11.1-12.16
単眼鏡が離せません。 蒔絵は言葉の無い俳句のようですね。 印籠は職人的造りの上に明治の小金持ち商人が好むような味のある作品です。 唸る程でもありませんが、今なら手が届きそうなヴィトンやカルティエですかね。
漆絵は明るい茶色系で特異な空間が表れています。 ですから描かれた貝殻はシュールそのものです。 凝縮された蒔絵や赤黒の多い漆絵の後の「瀑布図屏風」がいいですね。 飲んだ時のお茶漬けです。 清々しい風や音に触れることができました。