■フェルメール光の王国展

■フェルメール・センター銀座
■入場した途端違和感が襲った。 どれも赤みがかった絵にみえたから。 表面は版画のようだ。 多くは本物を見ていないのでなんともいえないが。 慣れてくるといつものフェルメールのようにみえてきた。
気に入った作品は「デルフト眺望」「フルートを持つ女」「ヴァージナルの前に立つ女」の3点。 桃色の雲と輝きのある屋根がいい。 平面から立体へ動く小作品がいい。 窓と人物と壁絵の下手な距離感が現代的でいい。 しかし37作品もみるとゲップが出る。
「RE-CREATE」は複製でもなければ模倣でもない。 画家が描いた時点を再現するのが目的のようだ。 つまり350年前の絵を現前させることにある。 これを再創作と言っている。 これが商売になる時代に入ったことのほうが興味がでる。
フロアガイドになんと館長福岡伸一の部屋がある! 彼とフェルメールの関係がよくわからない。 フェルメールに関しての本も書いているようだ、読む気はしないが。 それより「動的平衡」の次作が置いてあった。 こちらは早く読みたいものだ。
*館サイト、http://www.vermeer-center-ginza.com/