■法然と親鸞

■東京国立博物館・平成館http://www.honen-shinran.com/■南無阿弥陀仏と声に出すことで極楽浄土へ行くことができる。 この単純明快さが生きとし生けるものには必要なのね。 生き物が持っている奥深い大切な場所へ卒直に届くように感じるわ。それは死の恐怖を克服することもできる。 死は意味なのよ。 生まれてきたことも後から意味づけし、死も死ぬ前に意味づけている。 これを無化するのね。 なぜなら生き物は意味で生きているわけではないから。 法然って革命家だわ。入口近くは混んでいたけど第二会場は空いていて作品も疎らだった。 第一会場作品を後方へ移せばもっと落ち着いて観られるはず。 会場出口の「早来迎」は誰をも忘れないという想いが表れている作品ね。 法然と親鸞を締め括るにはベストな絵よ。