■第33回コレクション展-ジオメトリック・イメージズ-  ■いのくまさん

■東京オペラシティアートギャラリー
■同館の常設展にあたるコレクション展を先日見てきた。 その中で野田裕示の幾枚かの作品に痛く感動してしまった。
知らなかった画家だが絵の不思議さを考えさせられる。 作品を見ていると形・色・塗などが物質的・触覚的そして有機的にまとまりそれが存在の謎に迫って、あのセザンヌを見た時と同じ感覚がおしよせてくるのだ。
画家奥山民枝を知ったのも去年10月のコレクション展だった。 いつも、知らないそしてすばらしい画家を教えてくれる貴重な展示会である。
■いのくまさん
■「絵を描くには勇気がいる」とは勇気がいる言葉だ。
上信越・東北・北海道出身の年配者が上野駅の壁画をチラッと見て「上野駅」が瞬時に意識にのぼればよいのだ。
三越の包装紙をチラッと見て「三越」が少しだけ頭を横切ればいいのだ。
いのくまさんの絵はチラッと見てよくわからないがなにか志向性のある意識が立ちあがればそれでいいのだ。