■松谷武判 ■抽象の小径 ■ナカバヤシアリサ

■東京オペラシティアートギャラリー,2024.10.3-12.17
*以下の□3展を観る.
□松谷武判
■「具体」と言えば吉原治良の黒地白丸の「円」が先ずは脳裏に浮かびます。 その具体美術は20世紀後半には立体から平面に移行している。 その後は平面に合うドロッとした液体こそが具体元になったのでは? 
松谷武判の作成過程を撮った映像が流されていた。 はたして、行きつくところは単純・率直・素朴な液体そのものでしたね。 ドロッ、ズズッ、デロッ、ボタッ、・・具体の元に至った。 それは正解だった、と映像に写っていた松谷の顔がそう言っていました。
□抽象の小径
■作家:加納光於,堂本尚郎,山田正亮ほか
■ギャラリー4階まで松谷武判が占めたので寺田コレクションは少ない。 白髪一雄に目が留まりました。 白髪も具体でしょう。
□ナカバヤシアリサ
■速度のある描き方です。 そして風景が激しく揺れ動く。 風景の中から得体の知れない何かが出現する瞬間かもしれない。 それは風景の元かもしれない。 先の具体元に合わせて風景元とでも言いますか。