■ガウディとサグラダ・ファミリア展

■共同企画:サクラダ・ファミリア贖罪聖堂建設委員会財団
■東京国立近代美術館,2023.6.13-9.10
■統一感の無い場内で戸惑ってしまう。 入場して直ぐの映像、角の多い狭い仕切り、突然現れる大広間、そして4章「ガウディの遺伝子」はガラガラ、・・。 高校の文化祭を思い出します。 集中力が必要ですね。 でも掲げていた「歴史」「自然」「幾何学」の三つのキーワードを手掛かりに入っていくことができました。
時代背景、直筆の図面や絵画、愛読書などをみているとガウディが身近に降りてきます。 幾つもの重しを吊った双曲線を逆にすると聖堂のシルエットが現れるのには驚きです。 謎が一つ解決しました。 塔一つ一つに付けた名前を知ったことも嬉しい。
もう一つ、寄付金資料が事細かく展示されていたことでしょう。 貧困層の寄付で賄っていた時期がある。 その関連絵画も並んでいる。 贖罪とは何か?考えさせられます。 完成が遅れに遅れたのは内戦や大戦以外に幾つもの要因があったのですね。 現在は入場料が主な収入ですがコロナ下でそれも滞っていた。 2026年完成が待遠しい。
終章、日本の建築家(名前を忘れた)が磯崎新設計の双曲線を評価している映像に足が止まりました。 「ガウディは・・、感性で双曲線の取捨選択を最後にしていたはず。 磯崎新は設計者の感性を疑いそれさえもしない、そこが凄い・・」(このような内容だった?)。 実際の上海ヒマラヤズセンター内部をみると人間感性では捨てたいような曲面も見受けられる。 今日は双曲線と寄付が特に記憶に残りました。
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