■炎の人ゴッホ  ■ゴッホ、真実の手紙

□炎の人ゴッホ
■監督:ビンセント.ミネリ,出演:カーク.ダグラス,ジェームズ.ドナルド,アンソニー.クイーン他
■(アメリカ,1956年)
■これは西部劇だ。 拳銃はぶらさげていないが・・。 ゴッホ役カーク・ダグラスはもちろんのこと、風景や音楽の全てに19世紀後半のアメリカ西部の匂いが漂う。 ゴーギャンがメキシコから流れてきたガンマンに見えてしまう。
ゴッホの孤独とはどういうものなのか? 弟テオやゴーギャンとの関係からみると人恋しさが人一倍強い感じがする。 でも彼の精神状況はこの作品ではよくわからない。 描き方が粗い。 コロナ在宅が短ければこの作品に出会わなかった。
*映画com、https://eiga.com/movie/49437/
□ゴッホ,真実の手紙
■監督:アンドリュー.ハットン,出演:ベネディクト.カンバーバッチ,ジェイミー.パーカー他
■(イギリス,2010年)
■これは面白い。 ゴッホの書簡を抜粋して物語が組み立てられている。 全902通の多くは弟テオとの遣り取りだ。 カンバーバッチもゴッホ役が似合わない。 カーク・ダグラスとは真逆だが。 しかしドキュメンタリー風のため気にならない。
ゴッホはロンドンでディケンズの作品に出会っている。 農民を描く時の血肉になっているようだ。 ゾラの影響もみえる。 左耳を切り落とした頃はシェイクスピアに夢中になっていたらしい。 ヘンリー四世や五世、リア王のことが語られる。 ゴッホは結構な読書家にみえる。 彼の新しい一面を知った。
*Filmarks、https://filmarks.com/movies/61644