■それは本当に必要か。 Is It Truly Necessary?

■作家:増田信吾,大坪克亘
■TOTOギャラリー・間,2020.1.16-3.22
■密集する住宅街が貧しくみえるのは垣根が一因だと思います。 多くはアルミ棒や網でできていて安っぽい、空間がより狭くなってしまい身動きが取れない。 植木なら未だ見るに耐えられますが。 全ての垣根を取り払って想像する風景は余裕があります。
今回の増田信吾と大坪克亘は垣根や壁が対象ですが、外部と内部の関係や周囲の環境から考えようとしている。
先ずは3階住宅の1階を土間にして商店街の流れの一部にしてしまう「街の家」。 大人たちは一瞬躊躇うが子供たちには入り易い微妙な構造です。 壁の無い客間ですね。
気に入ったのは普通の個人住宅ですが2階テラスを独立に作る「庭先のランドマーク」です。 小さな通路を通り庭に浮いているテラスに入るのですが未知の驚きがありそうです。 テラスに居ると気持ちが一新するのは間違いない。
二人の傑作「リビングプール」は個人的にはイマイチでしたがその場に居れば視野感が浮き沈みするはずです。 精神状況で良くも悪くもなりそうですね。
小規模建築が多いため住居への気付きを教えてくれる展示会でした。 ところでセラトレーディングルームの続きの展示(写真紹介)を見忘れてしまった。 六本木に行った時に再度寄ることにします。
*館サイト、https://jp.toto.com/gallerma/ex200116/index.htm