■ティツィアーノとヴェネツィア派展

■東京都美術館,2017.1.21-4.2
■会場に入ると古いヴェネツィアの地図が出迎えてくれて嬉しい。 一っ飛びで15世紀の水の都ね。 ベッリーニの「聖母子」を含む工房作品を20枚くらい観た後に「フローラ」が現れる。 うーん、劇的な出現だわ! 肌に吸い込まれていくように感じる。 この1枚で上野に来た甲斐があるということね。 ティツィアーノは5枚展示されていたけど満足度100%よ。 彼の作品には師匠ベッリーニやジョルジョーネも感じられる。 油彩とカンヴァスの力を借りられたのも大きい。 時の政治家との出会い、そしてミケランジェロへの対抗心を含め切磋琢磨できる人々が周囲にいたから豊かな変化球が投げられたのね。 日伊国交樹立150周年記念展。
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」(国立新美術館,2016年)
*展示会サイト、http://titian2017.jp/