■フォスター+パートナーズ展、都市と建築のイノベーション

■森美術館,2016.1.1-2.14
■「フォスター卿の建築術」で語られなかったことがこの展示で語られていました。 それはフレキシブルとサステナブル、これを提唱したバックミンスター・フラーの存在です。
ノーマン・フォスターはこの思想を引き継ぎ伝統や環境に適用し発展させた。 「フレキシブルは建築が持続する為の核心である・・」。 サステナブルに繋がるのも理解できます。 
しかし都市に拡張した場合の持続可能性がアヤフヤにみえる。 未来都市計画「マスダールシティ」や「香港九龍」等の車道分離、公園・美術館・オペラハウスなどが既存の枠を破っていない。 エネルギーをなるたけ自前にして建物を作れば事足りるようにみえます。 「アップル新社屋」も緑地が増えるのは良いのですがそれ以上の説明がない。 日本での住宅も二点ありましたが日本の気候風土の接し方に論理的硬さが有り緊張感が漂っています。 二つのキーワードが持っている抽象的な特徴なのかもしれません。 
月面住宅もありましたが、これこそがバッキー+フォスターの未来にみえてしまった。 宇宙船地球号が傾き始めないと彼らの良さが見えてこないのかもしれない。
*館サイト、http://www.mori.art.museum/contents/foster_partners/index.html