■ワシントン・ナショナル・ギャラリ展-私の印象派-

■三菱一号館美術館,2015.2.27-5.24
■娘エイルサ・メロンが収集した作品らしい。 背景色の清々しい絵が多い。 ルノワール「髪を編む若い女性」の紺、「猫を抱く女性」の黄緑、ルドン「ブルターニュの村」や「海岸沿いの村」の空色などどれも目が喜ぶ。 これはエイルサの感性なのか?
そしてサイズが小さいので奥行の無いこの美術館に合っている。 ブータンの浜辺風景は小サイズのほうがしっくりする。 理由はよくわからないが海の潮風が画面から届くように感じられた。
ルノワールで気に入ったのは「ブドウの収穫」。 まるで細かい絨毯のような草原である。 彼が描く女性像を自然に適用したようだ。
ヴァイヤールはヴァトロンの逆を行く画家である。 裏側の視線ではなく表側の視線というところか。 ボナールと組んだ親密派の5章はサプライズだった。
国新美の「ワシントン・ナショナル・ギャラリ展」とは違った面白さがあった。 前回が公の顔なら今回は副題通り私的な顔だろう。
*美術館、https://mimt.jp/exhibition/#washington