■トランスフィジカル ■ルイジ・ギッリ、終わらない風景 ■ベドロ・コスタ、インナーヴィジョンズ
*以下の□3展を観る。
■東京都写真美術館,2025.7.3-12.7□トランスフィジカル
■作家:ウィリアム・クライン,シンディ・シャーマン,アンセル・アダムス,アンリ・カルティエ・ブレッソン他
■タイトルのトランスは「対象が・・別の形態や位置へ移動してくプロセス」。 フィジカルは「物質的身体的に・・着目し表現する」とある。 ・・イメージが沸かない。 全5章は「撮ること描くこと」「ダンス」「カラーズ」「虚構と現実」「ヴィンテージと出会うとき」と散逸感は否めない。 近頃の当館の特長が現れている。 全体を強引に結びつけるのは疲れそうだ。
2章は盆踊りやダンスなどの舞踊、4章のシンディ・シャーマンやアーウィン・オラフから演劇に近づけたのが面白い。 また3章のカラーはデザートの位置づけで目が喜ぶ。 5章のヴィンテージの適用方法も感心した。 しかしバラバラ感は残った。
*総合開館30周年記念展
□ルイジ・ギッリ,終わらない風景
■作家:ルイジ・ギッリ
■柔らかい光が質感を薄くしている。 どこか虚ろさも感じる。 副題にある「終わらない・・」時がゆっくり漂っている。 これが気に入る。 でも、もどかしい。 画家ジョルジョ・モランディのアトリエ風景が終章を飾っていた。 二人は似たもの同士だ。 2016年、東京ステーションギャラリーでのモランディ展示名も「終わりなき変奏」だった。 ・・!
*総合開館30周年記念展
□ベドロ・コスタ,インナーヴィジョンズ
■作家:ベドロ・コスタ
■記録をひっくり返したら出てきた。 2012年に原美術館「MU<無>-ペドロ・コスタ&ルイ・シャフェス」展と「ヴァンダの部屋」「何も変えてはならない」を観ていた。 でも一つの欠片も記憶にない。
いやー、館内は暗過ぎる。 原美術館と同じだ。 映像断片を見つめているとベドロ・コスタが少しずつ甦ってきた。 しかし彼の全体像には届かない。 ふたたび映画を観るしかないか? 迷うところだが・・、優先順位は低い。
*総合開館30周年記念展