■藤本壮介の建築、原初・未来・森
■作家:藤本壮介
■森美術館,2025.7.2-11.9
■小学生の団体が入場している!? 「トーベとムーミン展」と間違えたのか? 会場を見回して分かる。 積み木のような模型が一杯だ。 「縫いぐるみ建築」が対話もしている。 これなら小学生高学年から楽しめるだろう。
藤本壮介の建築は境界が見え難い。 内と外があやふやに入り組んでいる。 危なっかしい、不安が過る。 このような一面がある。 幼少期に出会った北海道時代の自然を、青春期の杉並区永福町の狭く曲がりくねった街並みを、建築に取り入れたらしい。 自然も都市も同じだ!
これを「ラルブル・ブラン(白い樹)」(2019年)に適用している。 「HouseN」や「HouseH」(2008年)は風通しが良さそう。 「関西万博・大屋根リング」(2025年)は自然のように未完成か? そして「TorchTower」(2028年)の屋上デザインにも・・。 「開かれた境界、開かれた円環・・」と作者は言う。 開かれていると、しかし、いつまでも未完が漂う。
「(仙台)音楽ホール兼震災メモリアル」(2031年)はコンセプトに近づけるために作者は推敲を重ねている。 メモリアルのようなヒトの記憶はあやふやな境界が合うのかもしれない。 「トーチタワー」を含め完成した?建築をはやく見たいものだ。
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