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■ルノワールXセザンヌ、モダンを拓いた2人の巨匠

■作家:P・A・ルノワール,P・セザンヌ,P・ピカソ,K・V・ドンゲン ■三菱一号館美術館,2025.5.29-9.7 ■ルーブル美術館に、オルセー美術館に疲れたら、オランジュリー美術館へ行く。 これがパリの歩き方だろう。 日本に居ながらオランジュリーに行けるのは素晴らしい。 セザンヌに出会える! 会場ではルノワールとセザンヌの作品が略交互に掲げられていた。 これには混乱した。 二人の作品を前にするとき脳味噌の活動箇所がそれぞれ違う。 二人は感動する質が微妙に違うから。 ルノワールで感動し、直ぐにセザンヌに感動する流れでは脳の切り替えが上手くいかない。 脳味噌が疲れてしまった。 両者をもっと塊りにして観たかった、贅沢な注文だが。 それでも30枚のルノワール、特に20枚のセザンヌには大満足。 9月まで開催しているのでまた行くつもりだ。 *美術館、 https://mimt.jp/ex/renoir-cezanne/

■藤本壮介の建築、原初・未来・森

■作家:藤本壮介 ■森美術館,2025.7.2-11.9 ■小学生の団体が入場している!? 「トーベとムーミン展」と間違えたのか? 会場を見回して分かる。 積み木のような模型が一杯だ。 「縫いぐるみ建築」が対話もしている。 これなら小学生高学年から楽しめるだろう。 藤本壮介の建築は境界が見え難い。 内と外があやふやに入り組んでいる。 危なっかしい、不安が過る。 このような一面がある。 幼少期に出会った北海道時代の自然を、青春期の杉並区永福町の狭く曲がりくねった街並みを、建築に取り入れたらしい。 自然も都市も同じだ! これを「ラルブル・ブラン(白い樹)」(2019年)に適用している。 「HouseN」や「HouseH」(2008年)は風通しが良さそう。 「関西万博・大屋根リング」(2025年)は自然のように未完成か? そして「TorchTower」(2028年)の屋上デザインにも・・。 「開かれた境界、開かれた円環・・」と作者は言う。 開かれていると、しかし、いつまでも未完が漂う。 「(仙台)音楽ホール兼震災メモリアル」(2031年)はコンセプトに近づけるために作者は推敲を重ねている。 メモリアルのようなヒトの記憶はあやふやな境界が合うのかもしれない。 「トーチタワー」を含め完成した?建築をはやく見たいものだ。 *美術館、 https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/soufujimoto/index.html *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、藤本壮介 ・・ 検索結果は4展 .