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■相国寺展、金閣・銀閣・鳳凰がみつめた美の歴史 ■高輪ゲートウェイシティ

*以下の□展示と□新建築を観る. □相国寺展 ■作家:夢窓疎石,春屋妙葩,文正筆,陸信忠筆,如拙,周文,雪舟,狩野探幽,維明周奎,伊藤若冲,池大雅,丸山応挙ほか ■東京芸術大学大学美術館,2025.3.29-5.25 ■相国寺は何回か訪れている。 でも寺に関する美術品をまとめて観るのは初めてかな? 当時の権力者や天皇、寺住職と芸術家の関係を結びつけられたのが嬉しい。 しかも寺を中心として室町から江戸時代までを時系列にした流れが分かり易い。 これで作品の立ち位置が深められた、会場内が分断されているのは欠点だが。 前半は中国画家、如拙(じょせつ)や周文、でも雪舟は少ない。 後半は探幽兄弟、若冲とその弟子維明周奎(いめいしゅうけい)、応挙、その他名品が並び目が忙しい。 そして日比野克彦学長の作品が終わりに紛れ込ませていたのが楽しい。 そう、今日は大学の入学式でいつもは静かな構内が賑やかだった。 上野公園の桜も満開でイベントが盛り上がっている。 西洋美術館の「西洋絵画、どこから見るか?ールネサンスから印象派までー」も観ようと寄ったが混んでいたので止める。 でもサンディエゴ美術館の所蔵品は見ておきたい。 西美の代わりに「まちびらき」した高輪ゲートウェイシティへ行くことにする。 *相国寺承天閣美術館開館40周年記念 *美術館、 https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2025/03/Shokoku-ji%20.html □高輪ゲートウェイシティ ■デベロパ:東日本旅客鉄道,設計:JR東日本建築設計,JR東日本コンサルタンツ,日本設計,日建設計JV,施工:大林組 ■竣工,2025.3.31(但し5棟中2棟) ■「まちびらき」と言っても5棟中2棟のみの竣工だった。 そのリンクピラ 南棟ではコーヒ店しか開業しいていない。 北棟も花屋が1店だけの状態だ。  広場に屋台が十数件でていたが、騙された気分だ。 南棟6階「未来につながる鉄道とまちづくり展」と地下2階「TAKANAWA GATEWAY CITY未来体験シアター」でも観て帰ろう。 取り合えずこれで当シティの過去と未来は分かった。 2026年の全棟竣工後に再度来ることにしよう。 *シティ、 https://www.takanawagateway-city.com/

■リビング・モダニティ、住まいの実験1920s-1970s

■建築家:ル・コルビュジエ,ルイス・カーン,ピエール・シャロー,ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ,広瀬鎌二,アルヴァ・アアルト,ジャン・プルーヴェ,フランク・ゲーリー,菊竹清訓,菊竹紀枝,エーロ・サーリネン,アレクサンダー・ジラード,ダン・カイリー,藤井厚二,ピエール・コーニッグ ■国立新美術館,2025.3.19-6.30 ■1970年代迄の住宅十数件の模型と資料(図面・写真・映像)が展示されている。 住まいの展示をみるのは楽しい。 住宅は心身に直結しているからです。 日本建築は体感的に分かる。 例えば藤井厚二の「聴竹居」は四季の温度湿度、日差しや風向など自然を意識しているので思わず頷きます。 比してインディアナ州に建てたエーロ・サーリネン「ミラー邸」の広々とした住宅は身体に届かない。 ピエール・シャロー「メゾン・ド・ヴェール」のガラスの壁はレーザ断面を見ても何とも言えない。 海外建築を取り入れた「土浦亀城邸」は階段ばかりで厄介でしょう。 加えて空中に浮かぶ清竹清訓「スカイハウス」も同じです。 気に入ったのはバラックのような建物です。 仮の宿のような住居は将来の不安が少ない。 精神が安定します。 例えばジャン・プルーヴェ「ナンシーの家」やフランク・ゲーリー邸などです。 自然への対応も容易で、特に災害が多い日本では尚更でしょう。 気に入ったのはル・コルビュジエ「ヴィラ・ル・ラク」かな。 これもシンプルな直方体で大きさもちょうど良い。 やはり自身の立ち位置と向き合ってしまいますね。 湖の畔は住居として不明ですが景色は最高です。 1970s年から既に50年が過ぎている。 全体に古さを感じさせます。 技術の向上はあったが、それよりも家族関係の変化が大きいはずです。 これが古さを速めているのかもしれない。 過去100年の前半50年という区切りは人間寿命からみて遠からず近からずの為か心身に分かり易い展示でした。 *美術館、 https://www.nact.jp/exhibition_special/2025/living-modernity/