■須田悦弘
■作家:須田悦弘 SUDA・YOSHIHIRO
■渋谷区立松涛美術館,2024.11.30-25.2.2■須田悦弘の作品は過去に何回か見ている。 その多くが記憶に残っています。 壁や床にさりげなく花が咲いている・・。 都内では25年ぶりの個展のようです。
最初に目にした「バラ」(2024年)は素晴らしい。 木彫ですが本物と見間違えてしまう。 薔薇は一つの到達点といえる。 気に入ったのは「スルメ」(1988年)です。 学生時代の作品で干物だが生命の跡が残っている。 ニッカウィスキーやアサヒ十六茶の原画が展示されていた。 これは初めてです。
草よりも花のほうが気に入りました。 草はリアル感が劣る。 微妙に違う。 この美術館が持っている照明や温度・湿度の独特な雰囲気と合わない。 お互いの生命観が相殺されてしまうからでしょう。 無機質な現代空間の中で、ふと偶然に出会った時の感動が無い。 リアルとは全体で感じ取るからです。
いつもは静かな中庭の噴水が動いていましたね。 照明もある。 今日の館は全開です。 須田作品との出会いを演出していたが、これも悪くはありません。 またどこかで、さりげなく出会うことを楽しみにしています。
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