■毛利悠子、ピュシスについて ■ひとを描く ■石橋財団コレクション選
■アーティゾン美術館,2024.11.2-25.2.9
*以下の□3展を観る.
□毛利悠子,ピュシスについて
■作家:毛利悠子
■機械を使った作品が多い。 複写機やラジオ、モーターなどの部品を使った手作りもある。 作品がときどき動き出す・・。 多くはガラクタにみえる。 ツマラナイ理由は古くなった機械や部品の形や機能をそのまま使っているからでしょう。 20世紀を眺めている感覚です。 生物との関連も無い。 ギリシャ語の「ピュシス」を論じている。 これとの関係もよく分からないが、西欧根幹にある機械的な生成・変化・消滅の考え方が作品に現れているようにみえました。
□ひとを描く
■作家:藤島武二,長谷川路可,エドワード・ドガ他
■「古代ギリシャでは人の影を描いていた・・」。 これは初耳でした。 つまりシルエットです。 黒像式の土器をみるとナルホド納得です。 章「古代ローマ」では長谷川路可のフレスコ画が目に入る。 ポンペイ壁画の模写らしい。 当時の空気まで伝わってくる。 イタリアの色です。 章「画家とモデル」でも初耳が続く。 初めモデルは男だった。 18世紀中頃に衣を着た女性が認められ、19世紀後半に裸体が解禁になった。 章「肖像画」ではルノワールが注文で、ドガは注文ではなく親しい人を描いたようです。 また「自画像」は肖像画の一つである。 言われてみればその通りですが・・。
□石橋財団コレクション展,特集コーナー展示「マティスのアトリエ」
■作家:アンリ・マティス,ヴァシリー・カンディンスキー,松本俊介ほか
■19世紀末から20世紀のフランス・日本を中心とした展示です。 途中30点弱のマティスが並べられている。 当館所蔵をまとめて観ることができるのは嬉しい。