■ホー・ツーニェン、エージェントのA
*開催中の□3展を観る.
■東京都現代美術館,2024.4.6-7.7
□ホー・ツーニェン,エージェントのA
■作家:ホー・ツーニェン,YCAM山口情報芸術センター
■映像展は事前準備が必要です。 ホーム頁で上映条件などを調べる。 ヴァーチャル作品もあったが予約制でしたね。 長時間作品はチケット付き自宅配信を考えても良いでしょう。 多くの美術館では展示し難いからです。
同じような作品名があり混乱したが全展示の7割以上は観ました。 ホー・ツーニェンはシンガポールを拠点に活動している。 虎が登場するのでシンガポールを拡大した戦後マラヤ連邦をイメージしたほうがよい。 作者はマラヤの歴史・文化・生活なども考えているからです。
「時間のT」は新作らしい。 西欧時間概念や現代物理学における時間をテーマにしている(ようにみえる)。 画家のキリコやダリの絵が何度も映る。 作者は西欧哲学に興味があるようです。 東南アジアの時間は少ない。 易経や水時計や暦ぐらいですか。 ちょっと寂しい。 しかも何故か小津安二郎の作品が多く登場する。「晩春」「秋日和」の遅い結婚や林檎のトポロジーが語られる。 「秋刀魚の味」の軍隊礼もある。 作者の拡張パワーに圧倒されるが観ていて混乱しました。 手前がアニメ、奥が実写の二重スクリーンは深みが出ますね。
「ヴォイス・オブ・ヴォイド」は驚きです。 西田幾多郎の弟子三木清や戸坂潤などを描き、彼らの「支那事変の世界的意義」「平和論の考察」など幾つかの論文・講演を解説している。 戦場になった東南アジアに興味があるのは分かります。 でも、この時期この場所で京都学派を論じる理由は何でしょうか?
作者の全方位的行動力には驚きます。 何が飛び出すか分からない。 ここが面白いところですが、表面をなぞるだけのようにも感じられます。
□I WAS MADE FOR LOVING YOU & 人生はちょっと遅れてくる
■作家:サエボーグ,津田道子
■駆け足で観る。 津田道子は映像と鏡を使って遅延現象を利用している作品群を展示。 サエボーグはビニール製の大きなウンコやハエの置物を展示。 これら作品を使って芝居を上演するようだが今日は休演らしい。 人間と家畜=動物の関係を論じているようです。
□翻訳できないわたしたちの言葉
■作家:ユニ・ホン・シャープ,マユンキキ,南雲麻衣ほか
■これも駆け足でみる。 映像と文章が多すぎて詳細には踏み込みませんでした。