■ニューヨーク公共図書館、エクス・リブリス

■監督:フレデリック.ワイズマン
■(アメリカ,2017年)
■「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」の続編ですね。 図書館職員や館内市民を撮る間に街の風景を挿入し淡々としたリズムでワイズマン監督の特徴ある撮影が続いていきます。
税金と寄付で運営する私立図書館だとは知りませんでした。 しかも100近い分館を持っている。 そこには「黒人文化研究図書館」「点字・録音図書館」「舞台芸術図書館」なども含まれる。 この作品も移民や障碍者、貧困者に図書館をいかに利用してもらうかの話が多い。 書籍と共にセミナーや講習会、演奏会、ダンス、朗読等のプログラムが用意されていて活動の広さが分かります。 特にIT技術には気を配っていますね。 市民をITから孤立させない! 電子書籍や映像、ネットワークの課題も多く図書館は大変です。
それにしても上映時間3時間半は長い。 この為か私もニューヨーク市民になり切って観てしまった。 これこそが監督の狙いでしょう。 図書館の紹介と言うよりコミュニティの一つとしてニューヨーク都市生活を描いている。 今は NYPL分館が近くにあるジャクソンハイツ住民の気分です。
*作品サイト、http://moviola.jp/nypl/