■虫展、デザインのお手本

■ディレクター:佐藤卓,企画監修:養老孟司
■21_21DESIGN SIGHT,2019.7.19-11.4
■先ずは会場入口の「虫の標本群」をみて、思わずォォオオーと声をあげてしまった。 まとめて昆虫を見るのは久しぶりだから。 剥製でも本物には圧倒される。
虫は胸から足がでているのも初めて知った。 腹が何であるのか?間接的に分かったような気がした。 監修が養老孟司らしい。 彼のゾウムシの収集は知っていたが、あらためてゾウムシもじっくりみた。 彼がのめり込む理由が直感的に分かる。 種類が豊富で子供の象のような形が素晴らしい。 そして会場の「養老語録」や「虫マメチ」がとても意味深だ。
「ミツバチが一生かかって集める蜜はスプーンで一杯」とは驚きだ。 毎朝スプーン2・3杯はヨーグルトに入れて食べているが蜂に感謝の言葉を送りたい。 明朝から集中力を持って蜂蜜を味わおう。
実はトビケラの全体像を初めて知ったのも嬉しい。 子供時代に川でみていたのは幼虫が作った巣だったのだ。 アメンボドームを見て、アメンボに石を投げて気絶させていたことも思い出してしまった。 ゴメン!アメンボ。
「昆虫学をつくったのは、アリストテレス」。 哲学的な匂いのする昆虫展にみえる。 探りを入れると深さがある。 「・・(4億年のあいだ、)問題に直面しながら生き延びてきた。 目の前にあるのはその答だけである・・」。 問題だらけの世界で、答えだけの昆虫は凄い。
*館サイト、http://www.2121designsight.jp/program/insects/index.html
*2019.8.25追記、・・庭を眺めていたらカナヘビの子供2匹が石の上で日光浴をしていた。 今年はカナヘビを見る日がいつもより多い。 庭を歩くとスルスルと逃げまくる。 雑草を抜かず薬も散布しないので彼らの棲み処になっているようだ。