■大野麦風展-「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち-

■東京ステーションギャラリ、2013.7.27-9.23
「真鯉」「ヒゴイ」の鯉2点は博物画ではなく日本画ですね。 見慣れている魚は日本画、他は博物画にみえます。 博物画というのは生物と無生物の中間を感じさせるのがよいのではないでしょうか。 杉浦千里の「エビ」は現代的博物画です。
それにしても大野麦風の絵は素人的です。 このため博物画を志したのは正解です。 上田尚と田中茂穂の二人が解説文を書いていますが、上田尚のは素晴らしい。 魚を生き生きと蘇らせる文章です。
釣る、料理する、食べる工程が有る。 これが日本的本草学です。 魚類画集で知らない魚をみるとまずどんな味か想像します。