■ゴッホ展、家族がつないだ画家の夢 ■つくるよろこび生きるためのDIY

*以下の□2展を観る.
■東京都美術館,2025.9.12-12.21
□ゴッホ展,家族がつないだ画家の夢
■作家:ジョン・ピーター・ラッセル,オーギュスト・ルベール,アルマン・ギョマン,ポール・ゴーガン,エドゥアール・マネ,フィンセント・ファン・ゴッホ他
■ゴッホ美術館を見てくれ!、これが全てだ!、そうすれば家族の努力が分かるだろう!、・・そんな声が聞こえてくるような美術展だった。
登場する家族とはゴッホの弟テオ、その妻ヨー、その息子フィンセント・ウィレムの三人。 もちろん、彼らの仕事もゴッホ自身の履歴も、詳しくは解説していない。 展示の日記や手紙も多くはない。 日本ではゴッホは特別扱いだ。 出版物も展示会も数多く開催されている。 だからこそ、ここで深入りする必要はない。 「目の前にある作品に集中してくれ!」。 これがゴッホの展示スタイルなのだ。
ゴッホ以外の作品も多くみることができた。 「家族がつないだ」流れが今もなお続いているというメッセージなのだろう。 ロートレック、シニャク、ヴュイヤール、ボナール、ピサロ、ドニ、ヴラマンク・・。  小粒な作品ばかりだがゴッホ美術館の方向性が垣間見える。
ゴッホに関する当ブログを読み返してみると、彼の全体象が甦ってきた。 思いがけず、ゴッホを振り返る一日になった。 嬉しいことだ。
□つくるよろこび生きるためのDIY
■作家:若木くるみ,瀬尾夏美,野口健吾,久村卓,ダンヒル&オブライエン,伊藤聡宏設計考作所,スタジオメガネ建築設計事務所
■ゴッホ展のついでに入ったが初めは戸惑ってしまった。 焦点が合わない。 東日本大震災での瀬尾夏美の作品から少し合ってきた。 そして野口健吾の都市で生きる「庵の人々」で展示会タイトルと同期できた。 DIY(Do It Yourself)は「目の前の問題を自分自身で解決していくこと」とある。 「生きるため」は分かり易い。 そこに「つくるよろこび」を如何に取り込むか? これが要のようだ。