■横尾忠則、寒山百得展 ■キュビズム展、美の革命

□横尾忠則,寒山百得展
■東京国立博物館・表慶館,2023.9.12-12.3
■百得に合わせて作品百点が展示されている。 その作品の作成スピードが驚きの速さです。 日付が記載されているのでそれが分かる。 毎日完成させている時期もある。
そして似たような内容で続くことが多い。 たとえば印象派風、キリコ風、E=mc2系、FUSION系、ポスター風などなど・・。 でも次に何が出るのか予想はつかない。
作者は寒山拾得へ融合しようとする気配がみえますね。 三位一体か? 「風狂」の境地に近づけたか! ますます盛んにみえます。
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、横尾忠則 ・・検索結果は4展示会.
□キュビズム展,美の革命
■国立西洋美術館,2023.10.3-2024.1.28
■「横尾忠則展」が早く終わったので西洋美術館に寄る。 先ずはポーラ美術館所蔵のセザンヌ作「4人の水浴の女たち」「ラム酒の瓶のある静物」に出会えたのが嬉しい。 私の好きな2点です。
ピカソとブラック以後のキュビズムの流れがよく分かりますね。 14章に分かれているが1章ごとの枚数が少ないので取っ付き易い。 作家と作品がしっかり脳に刻まれていきます。 そして終章がル・コルビュジエで終わるのも象徴的です。
また全体を通してセザンヌの影響が色濃く表れている。 1907年のセザンヌ展の衝撃が想像できます。 ところで第一次世界大戦中のフランスとドイツの論争は初めて知った。 ここは面白く観ました。
キュビズムの歴史を分かり易く分類し、しかも豊富な作品でまとめた展示は滅多にみることができない。 ポンピドゥーセンターと当館共同企画の成果が現れています。