■ 東京都写真美術館,2013.11.23-14.1.26 ■植田正治とジァ ック・アンリ・ラルティ-グ ■ 二人の写真家を同時にみるとついつい比較してしまう。 ラルティーグは裕福な人生肯定を素直にファインダに集めていて清々しい。 植田正治はガチガチのアマチュア写真家である。 しかしなぞるようにみていると日本的な人生の楽しみが見つけられる。 対照的な表情なので交互に観ていると上手く中和されてほどよい気分になれる。 植田の「音のない記憶」は緊張感が出ていて展示一番である。 *館サイト、 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2015.html ■ 高谷史郎-明るい部屋-*1 ■ ロラン・バルトに繋がる展示である。 このようなバルトへの接近方法はわかるようでわからない。 しかし写真好きなら一度は「明るい部屋」を読むはずだ。 存在や記憶について考え、そして静かに唸ってしまう。 バルトへの接近は各自各様である。 *1、 「明るい部屋」(新国立劇場,2012年) *館サイト、 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2023.html ■ 路上から世界を変えていく-日本の新進作家VOL.20- ■ 写真を撮るには、アメリカン・クラッカをぶら下げたり極端な接写や空中に浮かんだり並外れた興味を持つことが必要である。 近未来への方向感覚の良さも必須のようだ。 どの作家も条件を持っていて面白い。 「60倍の惑星」「路上ネイチャ」が気にいる。 *館サイト、 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2017.html