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■平田晃久、人間の波打ちぎわ

■作家:平田晃久 ■練馬区立美術館,2024.7.28-9.23 ■<からまりしろ>をつくる・・。 建築家平田晃久のコンセプトらしい。 <からまりしろ>とは<絡まる>と<余白>からできている。 ヒトとヒトが絡まりあう建物を造る。 絡まってできる襞のような見通せない空間、その余白も大事にする。 この一体現象が身体の波打ち際で響きあって、共感・共鳴が現れる手助けをする・・。 建築物を造り込んでいく作家に拘りがみえます。 それは利用する人たちを巻き込み対話を深める。 絡まり方を多義にわたり検証していく。 この過程が展示に現れています。 「練馬区立美術館」(案)のシェルタ・シェルフ・シェイド、「小千谷市図書館ホントカ」(2024年)のフロー・アンカ・ルーフの各概念の実装も面白い。 「太田市美術館・図書館」(2017年)は実物を観ていないがこれを取り入れているようです。 ところで建物表面に木々をばら撒くと廃墟のように見えてしまう。 <樹>の重要性を説いているが自然との調和に安易さを感じます。 自宅ならともかく大きな建物と植物の融合は難しい。 生きているから管理も大変でしょう。 東急プラザ原宿「 ハラカド 」が廃墟感から脱することができたのは木々を集約した為でしょう。 「仙台市役所」「台湾大学」(案)は作家の総決算でしょうか? どちらも概念の組合せが高度化している。 ぜひ完成したところを見たいものです。 *美術館、 https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202402101707551005 *「ブログ検索🔍」に入れる語句は、平田晃久 ・・ 検索結果は3展示 .